IT投資・システム開発で失敗しないために注意すべきこと

IT経営

IT投資、システム開発で失敗という話はよく聞きます。
失敗しないための重要なポイントを解説します。

そもそも失敗とは

そもそも、失敗とはどういったものを指すのでしょうか。
QCD、品質、コスト、納期すべてがうまくいくプロジェクトは、全体の30%しかないという統計もあります。
そもそも最大の失敗は、お金をかけて導入したが、「想定した効果が出ていない」「そもそも使われていない」という状況だと思います。

失敗を避けるポイント

上の図はこの図はシステム開発におけるプロジェクト開発の姿を現した風刺画です。
システム開発に長く携わる人がみると、「あーこれこれ」となる図です。

この図の興味深いポイントはいくつもあるのですが、そもそも「顧客が説明した要件」と「顧客が本当に必要だったもの」が異なっていることに注目することが重要です。
顧客は自分が本当に必要なものを正確に説明できないのです。

ですので、システム会社に依頼しても本当に必要だったものはできてこないのです。
ではどうすればいいでしょうか?

必要なものを説明できないことへの対策

本当に必要な物を説明できない顧客を相手に、構築する側が、説明された通りの物を作ったら、本当に必要な物は出来上がりません。

ようするにこれは、最初に本当に必要な物を説明することができないということです。
ですので、私は以下の方法をお勧めします。

クラッチ合わせをする

構築プロジェクトに入るときに、構築側、顧客それぞれで構築プロジェクトの進め方や、今回の目的を共有しておくようにします。
何かズレが発生したなと感じた時に、お互いに話しやすい雰囲気を作っておくことも重要です。

図面を確認する

家で例えるとわかりやすいのですが、建て始める前に図面を確認すると思います。
ですので、家の場合は、家が出来上がってから3階建てだと思っていたのに、2階建てだったというようなトラブルは発生しませんよね。(思ったのとちょっと違うみたいな事はありますが…)
システム開発の場合、家で言うと「3階建てだと思っていたのに、2階建てだったという」レベルの差が生まれることは良くあります。
これを避けるために、構築会社と図面(仕様書といったり、設計書といったりします)の確認をしっかりしましょう。
ここで、違うなと思ったら、しっかり説明を聞いて、必要な物と違っていたら、修正をしてもらいましょう。

途中で確認する

最初の図のように、構築を依頼した側は、うまく説明ができていない可能性が高いです。完成してからこれに気が付くと取り返しがつかないことになります。
ですので、途中で見せてもらってズレがあったら調整してもらうようにお願いしましょう。
構築する会社も、そのほうがズレがあった時の被害がすくないので、見せるようにしましょう。

これからのシステム開発

これからのシステム開発は、作ってもらったら、それで終わりという物は減っていきます。
なぜなら、ビジネスが変化したり、そもそもAIのような最初から正解が出るわけではなくて、徐々に進化していくようなシステムが増えていくからです。
こういったシステム開発の場合、構築会社とのコミュニケーションがさらに重要になります。
うまくコミュニケーションが取れる会社を選んで、途中で調整してもらったりしながら構築していくようにしましょう。

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